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【介護と大麻】介護は楽?誰だそんなこと言ったの?【初期編】

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2026年に待ち受ける日本の超高齢化社会に向けて、大麻の合法化は必ず必要となることは必須だと私は感じています。

〜麻なびよりコメント〜
高齢者施設で介護職員として働きながら日々感じたことを発表しているチョップさんの記事。
”介護される側”にも大麻は必要だと現場で感じている事を述べている。
高齢化社会に向けて日本に大麻はなぜ必要なのか!?
シリーズでお送りします!

介護は楽?誰だそんなこと言ったの?【初期編】

こんにちは、チョップです。

皆さんは認知症介護のことについてどれくらいご存知でしょうか?
現在、認知症はざっくりと4種類あり、その中でも一般的なのはアルツハイマー型認知症です。認知症を患った方をご自宅で介護した経験がある方ももちろんおられるでしょうが、今回はパートナーや家族が認知症を発症した場合、まず何をしなければならないか?認知症を発症したことにより、どんな問題が起こるのか?介護施設で働いた実体験をもとに、介護をするにあたって必要な4箇条をお伝えします。

認知症から始まる問題行動

認知症になったタイミングにもよりますが、まだまだ現役世代の年齢から認知症を発症した場合、まず注意しなければならないことをまとめます。
問題行動という言葉は本来使うべきではないと重々承知していますが、介護の経験がない方へ包み隠すことなく伝えるために使用しました。同業者の方で気分を害された方がおられましたら、心よりお詫び申し上げます。

徘徊
トイレの失敗(頻回)
収集癖
転倒による怪我
暴力行為(感情が不安定になる)
うつ
短期記憶障害
服薬管理(決まった時間に薬が飲めない)
お金の管理ができない
認知症を発症した方への心のケア(不安)
実行機能障害
失行・失語・失認

特に徘徊・トイレの失敗(頻回)・収集癖・お金の管理には要注意です。

『徘徊』が出てくると、ちょっと目を離した隙に姿が消えます。どこに行ってしまったのかも見当がつきません。認知症の徘徊による事件はニュースでも話題になったことがありました。(記事:「認知症鉄道事故裁判」「アホ判決」

介護施設でも年に数回ですが、徘徊による行方不明があります。行先にちょっとした川があろうが車が走っていようがお構いなく進んでいくので、発見されたときには膝辺りまで水で濡れて、靴は枯れ葉や泥でドロドロになっていたこともありました。

職員総出と警察による捜索が行われ、早く発見されるので最悪の事態になったことは一度もありません。徘徊が多い方は所在確認シートを作成して最寄りの関係各所に配布しています。

『トイレの失敗や頻回』は介護者の体力と精神をズタボロにします。リハビリパンツなどに早くから慣れてもらえれば良いのですが、正常な判断と曖昧な判断の境目にいる初期段階では「自分にはそんな物必要ない!」と拒否されるケースがほとんどですので、その都度、根気よく介護者が掃除してあげ、尚且つ、失敗したことを怒ってはいけません。

1時間に2〜3回と頻回にトイレへ行くようになると、介護者は休む暇もありません。その都度、トイレについていかないと廊下やトイレ内で転倒していたり、排泄を失敗していたりと目も離せません。トイレの頻回には日中も深夜も関係ありません。24時間、同じ調子でトイレに行かれる可能性もあります。「いつ寝るの?」と、ヘトヘトになります。

月の水道代も3〜5倍以上に跳ね上がってしまい、在宅での介護を諦めた方もいます。男性は、立ったまま排尿される方が多いので、女性より失敗されることが多いです。床にこぼす程度ならまだマシですが、老化により排尿に勢いがなくなり、ズボンが排尿でビチャビチャになっているなんて日常茶飯事です。

収集癖』は、ビックリするくらい物がなくなります。特にトイレットペーパーなどの紙類やゴミを集めだすと要注意です。大体はご本人のポケットがパンパンに膨れ上がっていたり、ご本人の活動範囲内にあることがほとんどなので問題ないのですが、この時期には誤って店の商品をポケットなどに入れて『万引きまがい』な行動になる場合もあるので注意してください。

よく行く馴染みの店であれば、早めに責任者へ認知症であることを公表した方が、後々のトラブル回避になります。

ご近所の家の物も何食わぬ顔で持って帰ってきてしまうので、行動パターンを先読みして、ソッと回収するしかありません。間違っても「これはアナタのではないでしょ?どこから持ってきたの?」と怒ってはいけません。(参考:安心介護:介護の基礎知識

『お金の管理』に関してですが、注意すべき点は『振り込め詐欺や通販番組』です。判断力が鈍ってしまうと簡単に騙されてしまいます。

騙されていることを説明しても簡単には理解してもらえません。根気よく、怒らずに説明するしかありません。通販番組内で紹介された商品が大量に送られてきたり、多額の請求が後日通知されたりなんて話も聞きますよね?普通にあります。(記事:認知症高齢者を詐欺から守る)

認知症になって銀行の暗証番号を忘れてしまうと、たとえ家族でも預金を引き出せなくなってしまったり、後見人を立てる必要もあるので、お金のことに関しては早めに家族で相談してくことが重要です。(記事:親が認知症になったら…代表的なお金の管理方法とよくある金銭トラブル

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問題解決への4箇条

1.《認知症を理解しよう》
認知症には中核症状・周辺症状があり、認知症になったからといって慌てずに情報を収集しましょう。上記でも書いたように認知症は4種類あり、その人によってどのような症状があらわれるのか予想が付きません。間違えても1人で解決しようなんて思わないでください。

「認知症かも?」と思ったら、専門医の健診を受けましょう。ご本人を病院に連れて行くことが難しいようであれば、まずは家族が専門機関に相談してください。多くのご家族が受診をためらっている間に日が過ぎて、「もっと早く受診していれば…」と後悔されている方がとても多いです。

今後のことを考えると、家族と医師との信頼関係は大事なので、決して無駄なことではありません。認知症の相談会や講習会に参加してみるのもよいです。勇気を出して、一歩を踏み出しましょう。

認知症の専門医がいるのは、精神科や神経内科、脳神経外科、老年科です。受診の敷居を下げる為に「物忘れ外来」「メモリークリニック」などの受診科をあげている病院もあります。市区町村の役場・役所にも担当の部署がありますし、地域包括支援センターという高齢者とその家族の総合的な相談に応じる機関もあります。

2.《介護保険の活用について学ぶ》
介護保険は、家族だけでなく、社会全体で介護を支えていくためのしくみです。認知症介護の負担を家族だけで担うには重すぎます。他人に任せられる部分については、介護保険のサービスを利用を考えることも大事です。

介護保険を利用して、サービスを受けることが出来るのは、65歳以上の介護が必要な人です。また、認知症や癌の末期を含む特定疾病にかかっており、40歳から64歳までの人も介護保険を利用できるようになっています。

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介護保険を申請するには、それぞれの市区町村にある介護保険担当の窓口や、地域包括支援センターに相談しましょう。市区町村のホームページなどにも、最寄りの地域包括支援センターに関する情報が掲載されている場合があるのでチェックしてみて下さい。

介護保険を利用するにあたっては、要介護認定を受けなければなりません。これは本人の心身の状況を詳細に調べたうえで、どのくらいの介護が必要かという度合いを市区町村があらかじめに判定する物です。

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たとえ、「非該当(自立)」と認定された場合でも、要支援や要介護を予防するという観点で、それぞれの市区町村が実施する地域支援事業として行われるサービスなどを受けることができます。

認定の有効期間ですが、初回は原則6ヵ月です。有効期間中に状態が変化した場合、その都度、変更の申請をすれば要介護状態区分の見直しを行うことができます。

介護保険を上手に利用して、家族で介護の負担を抱え込まないようにすることが大切です。所得により割合が異なりますが、介護サービスを利用する際の費用は原則1割です。詳しくは、利用される事業所の担当者に確認してください。

3.《介護保険を利用して使えるサービスを知っておく》
要支援1~2、要介護1~5とそれぞれの区分に応じて受けられるサービスの量は決まっています。これを「区分支給限度額」といいます。区分支給限度額を超えてサービスを受けた場合は、その超えた部分に関しては保険からの支給はなく、全額自己負担となります。できるだけサービスの量を区分支給限度額の範囲内でおさめることが大切です。

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サービスを受けるにあたって、事前に作成する計画書が「ケアプラン」です。どんなサービスを、いつ・どれだけ受けるのか、本人の心身の状況に合わせ、最も適切なスケジュールを組まなければなりません。

介護保険の制度では、介護に関する幅広い知識をもった専門家に相談や依頼が出来るようになっています。「要支援」に認定された場合は、地域包括センターの保健師などに相談しながら、ケアプランの作成します。

「要介護」の認定をされた場合は、都道府県から指定を受けた居宅介護支援事業者の介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談し、ケアプランを作成します。

ケアプランの作成にかかる費用に自己負担はありません。全額が保険からの給付によってまかなわれます。

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介護保険の制度は、できるかぎり在宅で自立して暮らしていけることを目標にしています。在宅での介護が難しい場合があるのが認知症ですが、どのようなサービスをどれくらい受けたらよいのか、介護支援相談員と一緒に考えましょう。

4.『家族や身内で、認知症介護について協力し合えるのか話し合おう』

家族が認知症になったとき、介護する家族がたどる心理プロセスはだいたい同じです。とまどい・パニックから混乱・怒り・拒絶といった、まるで暗い迷路に迷い込んだように思います。ここが一番の苦しい時期です。

誰かに相談したいけど、他の誰かに家族が認知症になったなんて知られたらなんて思われるのか?どうして自分がこんな目に合わなければならないのか?やり場のない怒りがこみ上げてきます。

どう対応したらいいのかわからず、混乱状態に陥り、毎日の介護からくる疲労やストレスが溜まり、些細なことで腹を立てたり、人間不信になって介護鬱を発症してしまうこともあります。この状況がいつまで続くのか先の見えない不安に絶望しか感じなくなります。

ですが、認知症になってしまったことは誰の責任でもありません。認知症の症状は適切な介護により改善されることはあっても、認知症そのものが完治することはありません。

イライラしたり、怒ったり、悩んだり、泣いたりを繰り返していくうちに何も解決しないことがわかってきます。現実を、少しずつでいいので割り切って考えることができるようになるしかないのです。

但し、認知症がさらに悪化することも十分あり得るので、さらに介護が大変になったときに「混乱・怒り・拒絶」が強くなることに注意が必要です。

認知症介護はどう頑張っても1人ではできません。家族と別居している場合はどこでどのように介護していくのか、家族や親族で必ず話し合う必要があります。

認知症は環境が変化すると症状が進むことが多いので、住み慣れた環境で過ごすほうがいいのですが、介護をする家族の負担の問題もあります。本人と家族にとって一番いい方法を相談しましょう。

そして、介護をするにあたって、必ず家族の中で窓口となるキーパーソンを決めましょう。家族の考えや意見をまとめながら、医師や介護サービスの担当者との窓口となり、治療方針や介護方針を決めていく人です。

キーパーソンがいるといないとでは、介護の相談がスムーズにいくかどうかが全然違います。認知症である本人のことをよく理解している人が窓口になるのがよいでしょう。

そして、できるだけ早いうちに施設入所も視野に入れた相談や、もしものときの延命処置の有無なども話し合いましょう。施設入所は悪いことではありません。今は介護者自身が元気だったとしても、いつかは大きな病気もするし、先に死亡してしまう可能性だって十分あります。
認知症になった家族の終の住処を早めに決めることを、選択肢の一つとして加えておくことは、将来的に見ても有効な判断だと私は感じていますし、延命処置を施され、生かされ続けることになってしまった方を何人も見てきました。あれほど、見ていて辛いものはないです。

現役介護職員として

認知症の初期の段階では、ご本人の状態も不安定なので、その日によって波があります。昨日はできたことが1日経つとできなくなっていたり、忘れてしまっていることも多々あります。ですが、認知症があるからといって《あれはダメ、これはダメ》と制限してしまうと、認知症が進んでしまったり、ご本人の意欲が低下してしまい、より悪い状況になってしまいますので、危険がないのであれば、できるだけ普段通り過ごしてもらう方がよいです。今まで得意だったこともできなくなっていることがあり、無理にさせようとしたりすると、失敗して落ち込んでしまいますので注意してください。何よりもコミュニケーションを取りながら、ご本人の体調や様子を観察して、何かあればすぐに対応できるようにしましょう。

ハッキリ言って認知症介護は長期戦です。酷な言い方かもしれませんが、ご自分のパートナーや家族が認知症になったという事実を受け入れ、介護を担う家族が共倒れにならないように、前向きにサービスを活用してください。認知症介護に自分自身が潰されないように心構えと準備をしましょう。何度も言いますが、1人でなんでも解決できると思うは大間違いです。周りが見えないと確実に肉体的・精神的にもズタボロになります。

認知症に新たな治療法が注目されています。

現在、海外では医療目的として大麻を使用して、認知症の症状を緩和し、QOLを向上するという新たな試みに注目が集まっています。認知症の原因となる脳に溜まる異常なタンパク質を軽減し、認知症の進行を遅らせるだけでなく、認知症そのものが改善されたとの報告があります。

以前、医療目的で大麻を使用することにより、認知症を改善させたという記事を書きましたので、是非ご覧ください。

大麻を吸って、アルツハイマー型認知症を”ぶっ壊す”?

大麻関連の情報をネットで検索すると、大麻の恩恵を受けることができる適応疾患
に”アルツハイマー型認知症”があります。

ですが、実際は認知症が完治するのではなく、既存の薬物治療を行うよりも状態が改善されたということです。

配信元:https://note.com/chop_chop_chop/n/n71607a8b28fd

大麻が合法化されることによるメリットは計り知れません。2026年に待ち受ける日本の超高齢化社会に向けて、大麻の合法化は必ず必要となることは必須だと私は感じています。これは大麻の有効成分を医療目的としているのと同時に、介護者である家族の体と心のケアも同時に行うことができる素晴らしい事実です。

海外では、実際に医療目的とした大麻を使用している老人ホームも存在しています。そこで暮らす高齢者の方々は大麻の恩恵を受け、病気による痛みを和らげ、多幸感を感じることにより、QOLが向上したという事実もあります。

以前の記事でも書きましたが、大麻を燃やした煙を高齢者に吸わせるのではなく、エディブル(大麻成分入り食材)やオイルに形を変えて、嚥下機能が低下した高齢者でも簡単に摂取できるようになっています。煙で吸わせることしかできない場合は大麻成分を医療機器で気化させることで、負担なく摂取できるようになっています。

医療用大麻に理解のある老人ホームでは、おやつに時間などにCBD成分のみのお菓子を提供したり、余暇活動として施設利用者と一緒にディスペンサリー へ大麻を買いに行くなんてこともあるそうです。

ですが、戦後に制定された大麻取締法により、例え医療目的であったとしても日本で大麻を使用することは違法となります。世界では大麻の有効活用が注目され、その効果を発揮しているのにも関わらず、日本では研究すらもできない状態です。

僕は認知症患者に処方されるアリセプトなどの向精神薬より、大麻を使用した代替医療の方が有効ではないかと強く感じています。向精神薬は認知症に対してもそうですが、介護鬱で悩む介護者にとっても、決して良い結果をもたらしているとは到底思えません。

どちらかというと悪い結果ばかり目にしてきたように思えてならないのです。

この先、介護の問題に関わらず、日本でも大麻が必要とされる日が必ず来ます。私は今まさにそのタイミングが来ているのではないかと感じています。

「ダメ!絶対っ!」で思考停止してしまった考えを改め、大麻が持つ可能性を試してみてもいいのではないでしょうか?そのためにまず、大麻に対する正しい知識を身に付け、偏見を無くし、大麻を必要とされる全ての人に広がることを願います。

最後に、日本で医療大麻についての科学情報を発信・研究し、日本の大麻合法化へ向けて活動されている一般社団法人Green Zone Japanの代表理事を務める正高佑志 医師の動画を皆さんと共有して終わります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この先も、noteで大麻に関する気になる記事や動画を発信していきます。
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