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「マリファナマーチ東京2023」の歴史に残る功績

2023年5月4日の「みどりの日」にマリファナマーチ東京2023が開催された。
大麻解放運動の最前線で常に声を上げてきたこのイベントは3年ぶりに20回目の開催となり、今年も麻なびは参加をしてきた。

久しぶりの大麻解禁を叫ぶデモは開催後にAFP通信の記事になり、Yhooニュースでも取り上げられた。

大麻規制の見直し訴え、渋谷で「マリファナマーチ東京」

発信地:東京 [ 日本アジア・オセアニア ]

引用元:AFP通信

今年のマリファナマーチは、日本での大麻解禁に向けて大きなプラスの変化を起こした。その影響は今後ポジティブな現象として様々なシーンで現れると感じている。

大麻解放の市民運動がメジャー記事に掲載されることの意味とその効果
マリファナマーチがYahooニュースに取り上げられたということは、大麻解禁の話題がいよいよ茶の間に届き始めた。という事である。
掲載記事として日本中で行われている数多くのイベントの中からピックアップされた。その内容は大麻解禁を訴える市民運動のデモであったという事。マリファナマーチがメジャー媒体を通じて世の中に発信されたことは、現在の日本で起きている社会現象としてニュースになり、多くの人に認知されたという事になる。
これまで大麻関連で報道されるニュースの殆どが「逮捕」「違法栽培」などのネガティブ要素だった。一方でこの記事は日本の未来に向けて大麻解禁を訴える模様がポジティブな写真と共に発信されている。

大麻関連のニュースではこれまでにもネガティブな内容ではなく報道された事はあった。
その一つは2016年にNPO法人医療大麻を考える会がサポートした「山本医療大麻裁判」がテレビのニュースで報道されたことである。山本さんが起こした裁判は命を懸けてのぞんだ人権と生存権を国に問うものであったが、その模様はニュースステーションで報道され、多くの人の目に触れることとなった。テレビという媒体を通して「医療大麻」という言葉が末期がん患者から発信されたのだ。
更にこの年は高樹沙耶さんが「医療大麻」のキーワードを掲げて選挙に臨んだ。
個人の活動がマスコミに取り上げられ「医療大麻」という言葉が世に広がった瞬間でもあっただろう。実際にそれ以降、テレビや新聞、ネットニュース上では大麻に関する報道の企画、番組の内容に医療大麻が組み込まれていく現象を目の当たりにした。

個人ではなく、市民運動が記事になった事で生じる変化
TwitterやSNSでは大麻に興味がある人同士の情報のやり取りや、アンチの人との意見の掛け合いが主として目立つが、Yahooニュースのような月間225億PVあるメジャー媒体で報道されるという事は、これまで大麻に興味を持っていなかった人の目に止まる最大の効果を生むアプローチの一つであり、今回のように市民運動がニュースとして扱われたことは、個人がSNSで大麻の事を発信するのとは全く別次元の影響を世の中に起こしたと感じている。
-マリファナマーチのスローガン-
・医薬品としてみとめよ!
・大麻で逮捕するな!
・病人を救え!
・真実を語れ!
・自由を奪うな!

このマリファナマーチが掲げるスローガンは大麻解放のアプローチとして実に明確でわかりやすく、市民運動として利権のない内容で宣言されている。これはメディアで取り上げられた後に、記事を読んだ人にポジティブな影響を感じてもらうには重要な要素だと思う。更にマリファナマーチが歩みを止めた3年間で世界の情勢も大きく変わった。日本でも医療大麻解禁に向けて法改正への動きがあり、同じアジア圏のタイでは嗜好大麻も含めて合法化され、日本人もタイに旅行をして大麻を楽しむことができるようになった。
この世界の変化は多くの日本人が大麻に対して抱く悪い印象に変化を生じさせている。日本では違法だけど、身近な国でも合法化されたり、、大麻は危険と報道されているが、この違いは何?と感じる人は少なくないだろう。このタイミングで市民運動としてマリファナマーチが日本のニュースになった事は、これまでのネガティブな報道から受ける大麻に対する印象を大きく変える報道がされたという事であり、それを目耳にした人がインプットした大麻の情報の質はネガティブとは違う別角度からのアプローチになった筈だ。

やっと時代が追い付いてきた。大麻というワードを人が耳にした時に抱く感覚の変化
マリファナマーチはデモ運動なので、事前に警察や関係各所への申請や手続きが必要である。
主催者は毎年警察へ申請を行わなければならないのだが、その際に対応した警察官に対して大麻の話をするそうだ。
そこで一つ変化を感じる場面があった。

対応した警察官3人は大麻は有害性が低く、医療などいろいろな分野に有効活用できることを殆ど知らなかったらしい。
しかしその警察官の中の一人が大きく反応する場面があったそうだ。それは彼の父がALS(筋肉が運動神経系が少しずつ老化し使いにくくなっていく病気)という難病を治療している中で、大麻がALSに効果があるという動画を見せた瞬間に起きた。
「親父にも大麻を吸わせてあげたい」という当たり前の言葉をその場で発したそうだ。
法律さえ整えば警察官であっても大麻を使いたいという発言をする。世の中の医療大麻の認識はもうここまで来ている。

これからのテレビ番組、記事では大麻の話題の「質」が向上する
世界中で起こる大麻解禁の波もあり、日本の大麻に対する概念も少しづつ変化が生じてきた。
日本では大麻製剤(大麻から抽出したカンナビノイド成分を含有した処方薬)の利用から医療大麻が始まる。
このタイミングでマリファナマーチがメジャー媒体に記事として取り上げられたことは日本の大麻解禁の歴史の中で大きな功績になった。
山本さんの医療大麻裁判、高樹沙耶さんの医療大麻で選挙へ出馬と、あの時に「医療大麻」という言葉が巷に定着したように、
マリファナマーチ東京2023以降は大麻が取り上げられる話題の質が向上するだろう。

・大麻解禁後の世界はどうなったのか?
・嗜好大麻で生じる精神作用を得ることは本当に悪なのか? 大麻を吸って何が悪いのか
・有害性が低い大麻の取り締まりに税金を使い逮捕者を出す現状
・医療大麻の実際の効果
・産業大麻の活用で得られるメリット
・大麻はドラッグなのか?

上記の例えのように、今後マスコミを通じて取り上げられる大麻の話題は、もう一歩踏み込んだフェーズへと昇華していくだろう。
既に質の高い記事はマリファナマーチ開催のみどりの日に合わせて集英社から発信されている。

【大麻は悪なのか?】副作用のきつい薬を毎日14錠飲んでいた妻のために…大麻の規制緩和を訴える「マリファナマーチ東京」の主催者が活動を続ける2つの理由

引用元:集英社オンライン

大麻の生涯経験率1.4%という“マリファナ情弱な日本”につけこむ「CBD」ビジネスの闇


引用元:集英社オンライン

茶の間で医療大麻が話題となり、解禁運動は隣の人と大麻の話をする重要な段階へ
これから茶の間で大麻の話が話題に上がりだす。マリファナマーチ東京2023以降の解禁運動は各々がその時に正しい情報を相手に伝えられるかの場面を迎えることになる。
薬物の話をしているの?危ない!から、まだ薬物だと勘違いしているの?の常識へ概念が変わる転換期を迎えた。ここで大事な核となるキーワードがある。
日本人が栽培した日本産の大麻が流通し、日本の国益となるマーケットが生まれること」である。
本来は誰もが自由に栽培してシェアできる植物であり、法改正の最終地点はそこに向けて進めていくことが大麻取締法改正の基本として持つべき概念だ。

・医薬品としてみとめよ!
・大麻で逮捕するな!
・病人を救え!
・真実を語れ!
・自由を奪うな!

根本となるスローガンは20年かけてマリファナマーチが叫び続けてきた。
麻なびが辿り着いた答えは「大麻は100%人類の生活を豊かにする植物である」という事。
そして大麻は日本の文化であるという事。この考えをベースに周りに大麻の話をしている。

隣の人と大麻の話題になったときに、あなたはどのように大麻の話をするのか。
日本の大麻文化復活のカギはそれを願う一人一人のアクションにかかっている。

2023.5.9 Tokyo Pink

 

 

DON DON PUFF / LONSDALERS

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