合法化の余波 カナダで大麻が入手困難になっている訳

合法化の余波 カナダで大麻が入手困難になっている訳

〜麻なびよりコメント〜
カナダのバンクーバーで大麻が入手困難になっている。
国が合法化をした余波として非合法の枠を正す動きなのだろう。
100軒以上のディスペンサリーが今閉店に追いやられている。
カナダ在住のチェダー氏に現地の模様を聞いてみた。

-麻なび-
なぜカナダのディスペンサリーが閉店に追いやられているのですか?

-チェダー氏-
合法化以前、バンクーバーには元々100軒以上ディスペンサリーがあり、それらは基本的に非合法での営業でした。バンクーバー市はこれらのディスペンサリーに対し、今後合法での営業をしたい場合は、10月17日をもって閉店することを指示しました。 それにより殆どのディスペンサリーは閉店に追い込ましたが、記事に出てくるディスペンサリーは、患者や必要とする人々のために、ここ一、二ヶ月前まで大麻を提供していました。しかし、裁判所が今後、TMCDを含む各ディスペンサリーへの営業を許可する判断を出すまでの間は閉店をし、その代わりにハームリダクションの目的の教育機関、ドラッグ検査機関となりました。

-麻なび-
ザ・メディシナル カンナビス ディスペンサリー(The Medical Cannabis Dispensary:TMCD)が閉店中に薬物検査をする機関として機能しているとの事ですが、
ここに依頼する人の目的は、すなわち薬物検査をする人の目的は、例えば持っているMDMAが本物かを知るためなのでしょうか?

-チェダー氏-
そうですね。薬物検査の目的は様々ですが、フェンタニル(合成オピオイド)や危険薬物の混入や、偽ドラッグなどを見分け、より安全なドラッグを人々が使えるようになる目的のものです。

-麻なび-
この動きを踏まえて今後バンクーバーにあるディスペンサリーはどのような展開になって行きそうでしょうか?

-チェダー氏-
今後の展開についてですが、彼らのルーツは大麻の提供をする事なので、販売許可がもらえるのであればディスペンサリーとしての再営業を検討しているでしょう。 また、記事に出てくるデイナラーセンは、次はシロシビン、マジックマッシュルームの合法化の声を上げているので、こうしたものや、今回のハームリダクション、教育機関としての活動も重要となってくると思います。

-麻なびより-
バンクーバーでみてみると、非合法状態(非犯罪化)の時は大麻の入手が困難いなることはなかったのだろう。合法化という国が管理を始めた事による余波だ。
しかしより安全なものを供給するという事も合法化には含まれているはずであり、その観点から見ると「非合法で営業」という枠は国としては正さないといけないのだろう。
日本で合法化の道筋をたどる際に、非合法のディスペンサリーが存在るす事はないだろうが、何かを合法化=国の管理にするということは不便を感じる事も発生する。

日本がまず辿るべき大麻の道は「非犯罪化」ではないだろうか。

この記事の詳細はこちら!(๑•̀ㅂ•́)و✧
Cannabis Life Network Japan
https://www.facebook.com/cannalifenetjp/

イーストヘイスティングスのディスペンサリーが薬物検査サービスを開始
Mike. O 2019年6月18日

ここ数週間の間に、バンクーバーの市街にあるディスペンサリーは強制的に閉店せざるを得ない状況に追い込まれ、大麻の入手は今まで以上に難しくなっています。
ザ・メディシナル カンナビス ディスペンサリー(The Medical Cannabis Dispensary:TMCD)もそのうちの一つで、バンクーバーのイースト・ヘイスティングス通り(East Hasting )にある最も古いディスペンサリーのうちの一つでしたが、6月5日に一時的に大麻の販売を中止させられました。

しかし、ザ・メディシナル カンナビス ディスペンサリーはそのままでは終わりませんでした。大麻の販売を休止している間に教育センターとして、また、カナダの他の地域からも郵送で薬物を送ると検査をすることができるストリートドラッグの検査機関へと形を変えました。
つまり、大麻の販売のみでなくとも、ザ・メディシナル カンナビス ディスペンサリーは地域の為に諦めず、患者や薬物危害の軽減に励み続けます。
ダウンタウンの東側、イーストヘイスティングスの880番地に位置するこのディスペンサリーは、オピオイド・クライシスの影響を受けているエリアにあるので特に重要なのです。

この薬物検査機関は、ザ・メディシナル カンナビス ディスペンサリーのオーナー、デイナ・ラーセン氏によって創設されました。更に詳しい情報については、薬物検査郵送サービスが開始された5月下旬に大きな話題となった、Get Your Drugs Testedのウェブサイトにてご確認いただけます。

https://www.instagram.com/p/ByVZEDzhQFr/

なぜディスペンサリーが薬物検査サービスを行っているのか

5月31日にブリティッシュコロンビア最高裁判所の判決が下され、バンクーバーの無許可営業のディスペンサリーは閉店を余儀なくされ、控訴している間までの間、薬物検査は郵送での対応のみが許されていました。当時、ラーセン氏は可能な限りお店を開け続けると話していました。

6月4日にラーセン氏はヘイスティングス ザ・メディシナルカンナビスディスペンサリーの閉店を発表し、翌日から正式に大麻の販売が中止されました。

この記事の作成時の段階で5月18日から6月17日までに行われた薬物検査は100件に登り、その結果がこちらのウェブサイトに載っています(https://getyourdrugstested.com/test-results-archive/)。

デイナ・ラーセン氏との対談

カンナビスライフネットワーク:カナダ全土からアクセス可能な薬物検査のサービスを始められたとお聞きしました。
デイナ・ラーセン:そうなんです。GetYourDrugsTested.com からアクセスできます。私たちは、FTIR(フーリエ変換赤外分光)マシンという機械を取り入れました。大きさとしては食パン一斤がすっぽりと入るぐらいのサイズで、その中に薬物を入れるとその薬物に赤外線のレーザーが当たり、そこから放たれた光を分析します。その光を分析、照合してその薬物が何かを示します。
この機械は薬物検査だけではなく、化学成分の分析などの工業目的で使用される場合もあります。

この機械はバンクーバー市や、ブリティッシュコロンビア州内に既にいくつかあります。
薬物の過剰摂取防止所に直接行けば、薬物検査をすることができますが、1日のうち数時間のみの対応の為、利用制限があります。
これは本来注射系のドラッグを使用している人々にとっては凄くいいことなのですが、その様な人々がこの様な場所に踏み込むには抵抗があります。

MDMAの常習者は、セーフインジェクションサイト(政府がHIVなどの感染を防ぐ為に建てた薬物を摂取する施設)に行くのは抵抗があると思いますし、もし抵抗がなくともバンクーバーに行く必要性があります。
こうして郵送でこのサービスが利用できる事によって、全国から薬物検査に対応する事が可能になりました。

ただ薬物のサンプルを受け取る行為は密売の様なもので、法律上違法なのですがあまり気にかけていません。

この検査に使う薬物の量は10mg(0.01g)のみ、ごく僅かな量で検査が可能です。

CLN:反応はどうでしたか?

デイナ:ある人々は「この会社は薬物を郵送で送っている!」と言っていましたが、実際にはずっと以前から多くの薬物は郵送で送られてきました。
フェンタニルのような薬物は大体国外から郵送で入ってくるらしいですし、非常に少ない量なので、これほど少量の薬物を郵送で受け取ることのリスクはそこまで大きくないでしょう。

弊社では5ドルの支援金を奨励していますが強制ではなく、どちらにせよメールで結果をおしらせしています。
私たちは郵便受けを毎日確認し、検査にかかる時間は経った5分なので、薬物のサンプルを受け取った当日に結果をお知らせする事ができます。

このサービスは全ての薬物に対して検査が可能となっていますが、このサービスの利用者の多くは遊びの為の薬物や幻覚剤を使用する人であり、オピオイド使用者ではないと思います。

しかしこのサービスは誰もが利用可能なのでしばらくの間はどの様な結果になるか様子を見たいと思います。

CLN:医療業界の関係者から連絡はありましたか?

デイナ:最近ウィニペグの臨床看護師の方からメールを頂きました。その方は薬物被害の軽減に取り組んでおり、可能ならば薬物使用者からの薬物を送りたいとのことでした。これは素晴らしいことです。なぜなら、現在ではこうしたサービスを提供できるシステムは存在しないからです。

この薬物検査の為の機械はバンクーバーにあり、ウィニペグからバンクーバーに薬物を検査目的に送ること自体法律上認められていませんが、今年末まで忙しくなりそうな予感がしています。
恐らく毎月1ダース分ぐらいは薬物のサンプルが届くのではないかと予想しています。

CLN:FTIRは順調に機能していますか?

デイナ:多少の機能制限はありますが順調に機能しています。制限というのは、薬物のサンプルうち、含まれるものが4%未満の場合はほぼ検出できません。

フェタニルの検査にはかなりの少量で、機械が検知できなくても反応してくれる試験紙も使用しています。試験紙を用いた検査は正確で、陰性か陽性をハッキリと表してくれます。

検査結果をお伝えする際には検査結果だけをお伝えするのではなく、その結果の意味も一緒にご説明します。例えばMDMAと思い検査に出した薬物が実はPMAだった場合、PMAの情報は勿論ですがどの様な副作用などがあるかまでもお話ししています。

できる限り多くの情報をお伝えできる様にしており、正確な情報を元に適切な判断を下せる様に、どの様に使用するかなども説明する場合もあります。

CLN:この機械で大麻に殺虫剤などが使われているかまで調べる事もできますか?

デイナ:大麻の様な植物では含まれる化合物が複雑な為、正確な結果は出ません。

非常に純粋なTHCやCBDのアイソレート、そして汚染物質や純度ののようなものは検査できるできると思いますが、この機会は農薬レベルをテストするために使える機械ではありません。

こうした検査を正確にする為には、基本的にはガスクロマトグラフか質量分析計が必要となり、それらの機械を購入するには900万円弱のコストがかかり、1回のテストにつき1500円程度の費用がかかります。

それに比べてこの機械は薬物のサンプルをトレーの上に置いてボタンを押すだけで検査ができますし、検査をする際のコストもかかりません。

クロマトグラフィーは薬物のサンブルを破壊しないといけませんし、スライドとプレートを使わないといけないので人間が作業をしないといけません。

FTIRの機械自体は350万円程だったので、しばらくの間はお金を貯めないといけませんでした。しかし、今は検査をしたい人たちに、検査の度にお金を支払ってもらうだけで良くなりました。この1回450円程の支援金で給料をまかなうこともできるようになれたらと思っています。

CLN:他に伝えておきたい事などはありますか?

デイナ:最後にこれだけはどうしても伝えておきたいのですが、私にとって大麻は方程式のほんの一部であり、特にオピオイドクライシス(実際はドラッグの禁制が生みだした問題)の真っ只中において、大麻コミュニティがきちんとその事について理解していることが重要だと考えています。
大麻においてするべき事はまだまだ数え切れないくらいたくさんありますが、それだけではありません。

大麻においての法律は多くの問題があり、修正されるべき点が沢山あリますが、オピオイドにおいての法律は人々を苦しめ、日に日に人の命を奪い、負の連鎖を巻き起こしています。薬物使用者や犯罪者としての非難するのではなく、同じチームの一員として認識できるようになっていかなければなりません。�
私の考えですが、全ての薬物の禁止をやめて、麻薬戦争が失敗に終わったことを認めるまで、私たちが考える完璧な大麻法を実現する事はできないと思います。

理念と方針として、すべての薬物の禁止を諦めないといけません。

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