大麻で逮捕された者の現実:取締まる人、判決を下す人への手紙


〜大麻で逮捕された者の現実〜
麻なび特集 vol.2  取締まる人、判決を下す人に向けた手紙

2回目は大畑氏から自分を拘束した立場の人へ向けた手紙である。
最初の判決を5日後に迎える時に綴られた。

”職務”をまっとうする立場への、それでも自分の人生の時間が拘束される事に対して
伝えるべきその感情を正面で文面となっている。

「どこの誰にも悪気はないのだと」

大麻という植物を「根底」から理解すると、わかってほしいと思う部分がプラスの作用として生まれる。
これからのシリーズで表現される内容は「そこ」からの 言葉 である。

〈過去の記事〉
・プロローグ 〜大畑龍馬氏の控訴審を傍聴した方からのレポート〜
・vol.1 第一審判決前に周りの人に向けた手紙
【私を知るすべての皆様及び、私と同じ地で生きてきたすべての皆様へ】

【この度の私の逮捕から裁判に関わった全ての公務員と弁護士の皆様へ】

 

この度は大変お世話になりました。岩手県九戸郡九戸村の大畑龍馬です。

まこと有難いことに、皆様のご厚意とおかげさまで保釈が許され、判決までの短い5日間ですが、改めて歩きたい方向へ歩けたり、大好きな空気を吸いたいだけ吸えるという自由の喜びや、朽ち果てる紅葉の美しさ、あったかいご飯の美味しさなどを体感することができています。本来であれば直筆でそれぞれの方々にお手紙を書かせて頂くのが礼儀ですが、判決までの時間もなく、このような形での書面になりましたことをご了承願います。

私たちのために公務員はその職務を全うしてくれているわけですが、私は大麻に大自然を感じていますし、大麻が好きな人に悪い人はいないと信じていますので、職務といえど大麻について礼状を出したり捜査をして、逮捕や拘留をし、裁いて処罰することに対しては憤りを隠せなかったり、反抗的に思われるような失礼な態度で皆様の気分を害してしまった部分もあったかと思います。それは私を弁護してくれた先生に対してもそうであったのかもしれません。特に今回は余命を宣告されている危篤中の祖母とのほんの僅かな面会さえも許されませんでしたので、その思いは相当になってしまった次第です。

すべては私の人間としての未熟さですし、そのような私の至らない点については率直にご指摘を頂ければ、それが私の気付きに繋がりますので今度とも宜しくご指導下さい。またそのような私に自分から気が付けるような人間になりたいとも思っています。

しかしながら皆様はもちろんのこと、私も魂や志や夢をもっており、同じ時を共に生きる人間同士です。ですから少しでも、私や私のような人間の正直な心や感覚を理解して頂きたいと思っていますし、私も皆様の立場やその素直なありのままの心を、一人一人の人間として尊重して理解したいです。そこに一切の悪気はありません。

今回の件で私は、より自分に正直に生きるべきなのだとはっきり分かりました。そして法廷においても発言させて頂いたように、みんなが大麻を認めるまでは法律を守るのが大前提であると改めて今感じています。なぜなら、どこの誰にも悪気はないのだと、人のことを自然に信じることができるようになりはじめたからです。

私はどのような立場の人間であっても、ひとりひとりの個人が自分の意思や意見に自信と誇りを持ち、それぞれの立場から正直に心で向き合って話すことが当たり前に許される世の中を次世代や世界全体に伝えたいですし、そのために皆様と共に全身全霊で生きていたいです。人それぞれ立場は違えど、きっと心で感じる理想や幸せのようなものは同じようなものである気がしてなりませんし、皆様との助け合いや協力のもとで私がそれに少しでも貢献できるのであれば、それこそが私の喜びになりますし励みにもなるのです。

私は何一つ社会に反したり、迷惑をかけるようなつもりありませんが、ひとつひとつの瞬間に本心から湧き出る思いや感情を無視して後悔したくありません。ですから、心のままにこうして書面を届けさせて頂いているのですが、それが社会や公共のルールに反しているのかどうか本当に全くといっていいほど無知な人間です。もしもこのような行いがいけないことなのであれば私はそれを続けるつもりはありませんし、そうだった場合にはお詫びします。これらが私のありのままの心による、今率直に伝えておきたい気持ち全てになります。

最後になりますが、不躾ながらも一つだけ、ご相談をさせて下さい。

私と同日に逮捕された友人への面会(11月6日)と、その裁判の傍聴(11月7日)をしたいのですが、それについて皆様からの許可を頂きたいです。もちろん私自身は、判決を11月7日に控える保釈中の身であるということは十分に承知していますし、だからこそのご相談です。私は彼を一人の人間としてとても尊敬していますし、僅かながらでも彼の背中を支えてあげることが仲間として私にできる唯一のことです。私にとっても彼にとっても大麻は大切ですが、私が彼を心から尊敬し仲間でいる理由に大麻は関係していません。もちろん面会や裁判において秩序を乱す行いはしませんし、必要であれば条件をつけてもらっても構いません。是非ともご検討頂き、お許しを下さいますよう心より申し上げます。

平成29年11月5日  文責  大畑 龍馬

 

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