大麻で逮捕された者の現実 vol.1 大畑龍馬氏の手紙

〜麻なび特集 vol.1〜

特集の初めは大畑氏の逮捕後の気持ち、最初の判決前に地元の人へ人生に関わる人へ向けた手紙を掲載します。
自分が起こしたことで関わる人に訪れる変化に対しての謝罪。
それでもこの一件を通して一個人が思う気持ちがそのまま手紙には綴られている。
一人の人間の心の模様にこの様な変化がうまれる。
この文章には逮捕されることで訪れる現実の一ページが在る。
そして麻なび事務局は読者の皆様に是非このポイントを押えて読んでいただきたいと思っています。
「結局彼は何をしたのだろうか?」
一人一人の視点で、なぜそれが法律で悪い「事」なのかをこの機会に考えてみましょう^^

 

特集 vol.1  大畑龍馬氏の手紙
【私を知るすべての皆様及び、私と同じ地で生きてきたすべての皆様へ】

 

〈はじめに〉

私は平成29年現在、岩手県九戸郡九戸村に住んでいる大畑龍馬と申す者です。私は今年の8月14日、大麻取締法で逮捕されました。岩手県北の、糠部の、蝦夷の、縄文の、そして、九戸の面汚しとはまさに私のことであり、この度は皆様に多大なご迷惑やご心配お掛けしたこと、お騒がせしたこと、そして、恥をかかせてしまったことや必要のない不安を与えてしまったことなど、そのような思いや感情や全ての心に深くお詫び申し上げます。

本来であれば、直筆で皆様一人一人に文章を書かせて頂いたり、直接お会いしてしっかりとお詫び申し上げることが本筋ですし礼儀ですが、今私は平成29年11月7日に判決を控える保釈中の身の故、時間が限られているということをご理解頂きたく思います。また、この理由以前に、今の私のような存在は皆様の健全で平穏な心そのものをさらに乱す元凶になると思われますので、失礼ながらも一方的になりますが現時点での私の心境や、現在の状況などを書面にてご報告することに至った次第です。

これら全ては、私の正直なありのままの心から記されたものですから、このご報告そのものや書面の内容などが皆様の不安を余計に煽ったり、不必要に気分を害してしまうという最悪の可能性も十分に承知しながら検討した上で、私の独断のもと皆様のお手元にこうして届けさせて頂いております。当然、私はそのようなことを望みませんし、一人でも多くの人に今の私の思いを伝えたいという素直な心を信じてやっています。ですので、このより先の文面につきましては読むも読まずも、捨てるも燃やすも、皆様自身でご判断して頂ければ、どのように扱かわれても構いません。まずは一方的にこのような形でご報告をさせて頂く私の一連の行いそのものについてどうかお許しを下さい。これらの行いや、この書面に関わるすべての責任は大畑龍馬本人のみにあります。

 

〈本文〉

私は大麻で捕まるのは二回目ですが、前回逮捕されてからも大麻が悪いものだと思うことは一切ありませんでした。むしろ逮捕されたことで法律が間違っているという考えや、そんなことで身柄を拘束する世の中に疑問を抱き、日々不満を募らせながらも過ごしていたというのが正直なところです。今思えば、皆様の立場や心のことなどは全く考えていませんでしたし、本当のこと全てを分かったつもりになっていたり、その気になっていただけで、実際には何ひとつ心から理解していたことなど何もなかったのだということが分かりました。ですから私のやることなすこと全てが中途半端なままでしたし、それは他人へ迷惑をかけるほどのものでした。そして結果として、今回の事態も招いてしまうことなりました。

皆様がこれまで幾世紀に渡り、命や人生をかけて築きあげてきた大切ものに、このような形で泥を塗り、それらを無駄にしてしまったことには、言葉などで謝罪しきれるものではありませんし、決して謝罪だけで済せることのできない、取り返しのつかないことをしてしまっていたのだと思っております。

しかし、自分に正直であることを恐れずに本心を申し上げれば、さらに皆様の心を踏みにじるのかもしれませんが、私は今回逮捕されてからも、大麻そのものに対する根本的な考え方や、大麻を愛する気持ちは全く変わっていません。私は、人間と大麻は完璧に共存することができると心から信じて疑っていません。このような思いは、私の命の一生だけでは変えられるものではありませんし、変わるものでもありません。

しかしながら結果としてこのような災厄を皆様にもたらした私の自身の心の罪や穢れは、私に生を与えここまで育ててくれた両親をはじめとする、すべての皆様や自然そのものさえも悲しませてしまっていたのだと強く感じます。どのような私であっても今までその大いなる心でいつでも私を無条件に受け入れ、温かく見守って下さる皆様の在り方や大自然の佇まいに私はここまで甘えながら生き続けてきました。

今回の一件で、私は自分の在り方や心と真剣に向き合うことができましたし、これまでのような私の生き方は完全に間違っていたのだとはっきり自覚しています。私は世の中ため、社会のためと言い、そのような真似をしながらも結局、私自身の心の中には惨めになるほど自分しか存在していなかったのです。

今後はこの世で共に生きているすべての皆様が大麻を許すまで、私は法律を守りますし、法律以前の問題として皆様に迷惑をかけたり、これ以上不快な思いさせることがないよう、正直な心と本当に大切な夢だけをもって皆様や自然のようにありのままの姿で生きていくことを望んでいます。

このような当たり前の心境に今更至ることができ、少しばかりは目を覚ますことができたのかと感じておりますが、これにはまだ一切の行動や結果も伴っていませんし、今は皆様がそうであるように本気に生きるという人生の土俵に私も立つことができるよう、誠心誠意魂や心の感情と身体や身のまわり、あらゆる物事のことごとくを見つめ直し、一から出直せるようなまことの改心のために、訪れるひとつひとつの瞬間に集中して納得のできる理解を重ねながら、一人の人間として成長を遂げるつもりです。

皆様からの信頼や信用を取り戻したり、本物の謝罪をするなどといったことは、これらの私の努力や決意、そして祈りが実を結び、結果が伴ったあとにはじめて必然としてそのような第一歩を踏み出して前に進むことができるのだと思いますし、こうなってしまった以上、まずは11月7日の判決をしっかりと受け止め、どのような処遇に置かれたとしても、共に同じ地に生きてきた皆様から預けられた本物の心をこれ以上見失うことなく、誇りをもって全ての現象と真正面に向き合えるような正しく強い信念を保ちつつ、私自身を磨き続けることに全身全霊で努めていきます。

我儘ながらも、いつか私が再び正気を取り戻すところまで成長することができたならば、そのときは皆様の目指している目的のところまでご一緒にお導き頂きたいと心から強く望み申し上げると共に、私もその一員としてすべての皆様に光の輝きを与えながらこの世に存在することで、この生命の役割を全うしていきたいと思っております。本心から、今までもこれからも、皆様や大自然こそが私にとって最大の道標であることに変わりはありませんし、これほど私にとって有難く、喜びを感じられる真実は他にありません。

平成29年11月5日  文責  大畑 龍馬

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