世界遺産で聞いた「なぜビニール製の注連縄を使うのですか?」

〜麻なびより〜
今回の特集は世界遺産に指定された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一角からお送りします。
先日麻なびは日本麻振興会の理事から、伝統文化としての「麻」復活の活動内容を伺いました。
全国の神社に精麻の注連縄を奉納される意味はとても深く重要だと改めて感じています。

時を同じくして、麻ガールのMさんが「なぜビニール製を使うのですか?」と神職さんに伺う機会がありました。
このレポートからはそのリアルな現状が浮き出てきます。

【Mさんのレポート】
8月19、20日と玉置神社の参籠体験に参加させていただきました。参加者は私含め5名で全員女性でした。参籠体験に関する発信には許可がいるそうなので内容については割愛しますが、良くも悪くもいろいろ知ることができました。光と影を同時に見せられた感じです。また改めて気付かされたことがあったのでちょっと書いてみることにします。

先ず、本殿に足を踏み入れて最初に目にしたのは注連縄と鈴緒でした。私が神社にお参りするときの習慣なのですが、注連縄と鈴緒の素材を確認します。ほぼ全ての注連縄、鈴緒が立派な立派なビニール製でした。立派な、とかいうと嫌味に聞こえるかもしれませんが、まさに精麻の如く黄金に光輝く注連縄と鈴緒だったので。でも似せているってことは、偽物ってことですよ。正直驚き、そしてせつなく悲しい気持ちになり、涙がでてきました。いつもは、「ああ、ここもビニールなのね、、残念」くらいにしか思わないのに、なぜかこの時は悲しみの感情がわき上がってきてしまったのです。

注連縄、鈴緒とは何なのかを書いときます。

注連縄
社・神域と現世を隔てる結界、神社の周り、あるいは神体を縄で囲い、その中を神域とする。
厄や禍を祓う。御霊代、依り代として神がここに宿る印。材料は稲の藁や麻の繊維など。近年の家庭用の注連縄にビニール製も増えてきた。(←神社の注連縄もビニール製増えてます)

注連縄の起源
・日本神話・
天照大御神が天岩戸から出た際、二度と天岩戸に入れないように天太玉命が注連縄で戸を塞いだのが起源。(天太玉命は麻の神さま)

・稲作信仰・
稲作信仰は神道の根幹をなす一つであり、古くから古神道にも存在。縄の素材は刈り取って干した稲藁又は麻であり、稲作文化との関連の深い風習だとかんがえられる。

・古神道・
神が鎮座する(神留る・かんづまる)山や森を神奈備(かんなび)といい信仰した。後に森や木々の神籬(ひもろぎ)や山や岩の磐座(いわくら)も、神が降りて宿る場所あるいは神体として祀られ、その証に注連縄が巻かれた。

鈴緒
お参りする際に鳴らす鈴に付いている太い縄が鈴緒。鈴緒には神様と人を繋ぐ役割があります。素材は本来麻です。鈴緒に限らず、昔から「神さんのもんは麻」と決まっていたました。また大麻は魔を祓(はら)い浄める、と考えられてました。麻は神と人を繋ぐ繊維だといえます。

このように、注連縄、鈴緒は単なる飾り物ではなく、見た目だけ立派に大麻に似せても、ビニールの注連縄や鈴緒には本来の役割は果たせません。
ビニール、化学繊維が『悪い』って話ではなく、注連縄や鈴緒の素材には『相応しくない』のです。

なぜビニール製のを使っているのか。。とにかく帰るまでに神職さんに聞かねば!と思い、講義の際女性の神職さんのお話を聞く機会があったので質問してみました。

すると初めは、「麻は高いから」と、値段の問題ですか〜??という驚きの答えが返って来たのですが、話を進めるうちに、「麻(などの植物)じゃないと結界が張れないのですが。。」「ほとんどが中国製で。。」「伊勢の方で申請の動きがあったのですが駄目になり。。」「日本の麻農家は今たった数件しかなくなってしまい。。」「神社に麻を復活させようと草の根運動をされてる方もいらっしゃって。。」など、麻についてよくご存知の方とお見受けする答えが次々と出てきました。元々医療関係のお仕事をされていたとのことで、医療大麻についてもよくご存知でした。そしてその神職さん、ご自身の首に精麻を巻き付けていて、それを衣の中から引っ張り出して見せてくださったのです。それを見たとき、あぁ、やっぱりこの方分かってらっしゃるんだ!と、ホッと救われた気持ちになりました。
と、同時に、分かっていながらなぜ?という疑問がわいきたので聞いてみると、ハッキリとは仰られませんでしたが、「厳しい、難しい」と、なにか圧力がかかっていることを思わせるような答えでした。

これも戦後に設立された神社本庁に属している(支配されている?)今の神社神道の現実なのでしょうか。こちらの神社のみならず、大抵の神社では氏子や崇敬者が注連縄のなどの神具を奉納しているので、神社と麻の関わりを知らない人ならば、安くて綺麗で長持ちするビニール製を選んでしまうのもいたしかたないのかも知れません。それに最近では神職さんでさえ麻を知らない人もいるようです。

そしてこの「神社本庁」は日本会議と密接な関係にあり、神社本庁統理や神宮大宮司らが顧問として日本会議の役員に名を連ねています。

さらに政界には日本会議を支持する「日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)」ってのがあり、そこには安倍内閣閣僚19人中15人が所属しているという。。他にも多数の国会議員が所属。

(神社本庁、日本会議について詳しく知りたい人は自分で調べてね)

なんとかならないのか。どうすればいいのか。

いろいろ考えた結果、結局自分にできることをするしかないとの結論にいたり、自分で大麻飾りを作って奉納させて頂こう、と、今考えてます。本当は注連縄か鈴緒がいいのですが、それは今は無理なのでね。

今回お呼ばれしたのはこの為でもあったのかも知れません。いつも頂いてばかりで、今回もなにかを与えてもらうことしか頭になかった気がします。。これからは少しずつでもおかえししていかなければと思ってます。

もし、ご協力してくださる方がいらっしゃったら嬉しいです(*^^*)

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